「イレギュラーに対応できない」「もっと臨機応変に仕事ができるようになりたい」という悩みを持っている看護師は少なくありません。いくら教えられた通りにしても、マニュアルをいくら読んでも、必ず付きまとうのが「ケースバイケース」です。看護師には、その場の状況に応じて適切な行動を取ることが求められます。病院では想定外、予想外のハプニングが起こるのは珍しくありません。

「臨機応変」には【うろたえないメンタル】【柔軟性】【より安全な方を選択する】の3つの要素が不可欠です。これら3つの要素を身につけるには、まずは、どこまでもネガティブに考えることが必要です。

最悪の事態を想定し、どう動くか決めておきます。たいていの人は「そんな最悪なことは起こらない」と楽観的に考えます。「起こってもいないことを考えても仕方ないから、とりあえずやってみよう」という希望的観測をするからこそ、ちょっとしたことが不測の事態になってしまいます。すぐに想定外のことが起きるから、パニックに陥ります。ですから【常に最悪の事態を想定し続ける】方が良いのです。

悲観的に準備しておけば、何が起きても「想定内」と落ち着いて対処することができます。こうすれば、臨機応変に対応でき、何が起きても動じない余裕のある看護師になれます。

最悪の事態を想定しながら仕事をする、日頃からあらゆるリスクについて考え対策を練っておく、これこそが臨機応変に動くただ1つのポイントです。